お役立ち情報

お問い合わせ
ハチの特徴と効果的な駆除対策とは?
私たちにとって身近な虫であるハチ。その中でも受粉を媒介してくれるミツバチは必要な虫ではありますが、スズメバチなどに刺された場合は命に関わることもあり、巣を見つけたり、たくさんのハチが自宅近くに集まっていたりする場合は、なんとか駆除したいですよね。
そこで今回は、ハチの特徴と効果的な駆除対策についてご紹介します。
1.ハチの種類と特徴
ハチには多くの種類がいますが、日本国内でみられる主な種類は、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類です。
<スズメバチ>
・外見の特徴
体長は17~40ミリ程度で、大きい個体には45ミリを超えるものもおり、ハチの中で最も大きい種類です。
細身で腰がくびれており、黒い足がついています。一部、足の黄色い種類もいます。
色はオレンジ色に近い黄色と黒色の縞模様です。オレンジ色よりも黄色に近い個体もいます。
・生態の特徴
非常に凶暴で動きが早く、攻撃性が高いです。その攻撃性は、巣の近くを通っただけで攻撃をしてくることがある程です。集団で襲ってくることもあります。また、毒性が強く、ミツバチと違い毒液がある限り何度でも刺すことができるため、複数回刺されることで、さらに毒が効きやすくなってしまいます。
人によってはアナフィラキシーショックを起こすことがあり、年平均30~40人の方が亡くなっています。特に、ハチに刺されるのが2回目の場合には注意が必要です。
・活動時期
*5~11月
6~7月に巣を作ります。この期間は、比較的人を襲うことは少ないとされています。巣が大きくなり、他のハチから巣を守る必要がある8月下旬~10月頃は、特に攻撃性が高くなり、スズメバチに刺される被害も多くなります。
・巣の特徴
巣の寿命は春先~冬までの1シーズンです。
軒下や屋根裏、樹木、換気口、ベランダ、壁の内部など、雨風をしのげる場所に巣を作ります。
巣は、球体やフラスコのような形をしていて、大きいものであれば直径60cmを超えるものもあります。色は茶色でマーブル模様になっています。また、強度も非常に高いです。
1つの巣に、1000匹程度いるといわれています。
<アシナガバチ>
・外見の特徴
体長は11~26ミリ程度で、スズメバチと比べると少し小柄な印象です。
細身で、その名の通り長い手足がついています。色は黄色と黒色の縞模様が多いですが、オレンジ色に近い個体もいます。足が黄色いことが、足の黒いスズメバチと見分けるポイントです。
長い足をたらして、フラフラと飛ぶ様子もアシナガバチの特徴といえるでしょう。
・生態の特徴
スズメバチのような凶暴性はなく、急に近づいたり、危害を加えたりしなければ、襲ってくることはありません。また、動きも早くありません。
ただし、アシナガバチに刺されて死亡した人の例はあります。
・活動時期
*4~10月
巣が大きくなる6~8月ごろは攻撃性が高まります。
・巣の特徴
巣の寿命は1年です。
軒下や樹木、ベランダなど、風通しの良い場所に巣を作ります。
巣はそれほど大きくなく10センチ~15センチ程度で、色はグレーです。椀を逆さまにしたような形で巣穴が見えているため、シャワーヘッドのような形と例えられることもあります。また、スズメバチの巣より頑丈だといわれています。
1つの巣にいる蜂は、50匹程度です。
<ミツバチ>
・外見の特徴
体長は12~20ミリ程度で、ずんぐりとした黒っぽい胴体に黄色い縞模様がついています。また、体全体に毛が密生していることが特徴です。
・生態の特徴
大人しい性格ですが、強く刺激すると集団で襲ってくることがあります。刺すことは少ないものの、毒性は強いです。またミツバチの針は、人を刺すとハチ本体から抜けてしまい、そのミツバチは死んでしまいます。
・活動時期
*一年中
寒い時期になると、攻撃性が高まるので注意が必要です。
・巣の特徴
スズメバチやアシナガバチと違い、女王蜂がいなくなるまで、何年も同じ巣を使います。
床下や屋根裏といった閉鎖された空間に巣を作ります。軒下に作ることもあります。
巣は板のように平らな楕円状です。その両面には白い六角形の巣穴見えていて、外壁はありません。大きさは、最大で1メートルになることもあります。
一つの巣にいる蜂は、数千から数万匹です。
2.ハチの巣を作らせないための対策
残念ながら、確実に予防できる方法がありません。
自然豊かな地域の方が被害は多いですが、都市部でも巣を作られてしまう可能性は十分にあります。
ハチは甘い匂いに誘われてやってきます。お花や果物のなる木が庭やベランダにあると、ハチを誘ってしまう可能性があるので、ハチの予防という観点では、できるだけおかない方が良いです。
また、庭木は短く刈り込んでおくと、巣を作られる可能性が低くなります。
過去に巣を作られてしまったことがある場所は、ハチにとって巣作りに最適な場所であるということです。一度駆除してもまた作られてしまう可能性がありますので、駆除剤をまいたり、テープやシートを設置したりして、ハチが近づけないようにしておきましょう。
3.ハチを駆除する方法
<自分で駆除をする方法>
・殺虫剤をかける
まだ巣が小さいうち(目安は15cm程度まで)であれば、市販の殺虫剤を噴射することで駆除ができます。
2~3m離れたところから、強力噴射型のエアゾールを吹きかけます。
ハチが飛び出してきますが、巣から出てすぐは動きが鈍いので、そのまま殺虫剤をかけ続けてください。
ハチの動きが止まったら、長い棒などを使ってハチの巣を落とします。手で落とすのは危ないのでやめましょう。落としたハチの巣は、強度のあるビニール袋などに入れてしっかりと口を縛ってから処分します。
駆除後1週間程度は、巣にいなかったハチや殺虫剤から逃げていたハチが戻ってくることがあります。毎日巣があった場所に殺虫剤をかけておきましょう。その他、粘着シートなど吊るしておくと捕獲できることもあります。
<駆除する時の注意点>
・駆除する時間帯
明るいうちは、ハチの動きが活発です。駆除をしている途中で、他のハチが戻ってきて襲われる可能性があります。
逆にいえば、暗くなるとハチの活動は鈍くなります。夕方以降の暗くなってきた時間帯に駆除しましょう。
あまり暗いと駆除すべき対象の巣がよく見えなくなるので、その点は注意が必要です。
・駆除する時の服装
ハチは、黒いものに向かって攻撃をしてくる傾向があります。できるだけ白っぽい服装で駆除しましょう。また、帽子、手袋、長靴などを着用し、できるだけ肌が露出しないようにします。
・匂いのするものに注意
ハチは匂いに非常に敏感です。香水や整髪料をつけないようにすることに加え、柔軟剤の匂いにも注意が必要です。汗の匂いもできるだけしないように、事前にシャワーを浴びておくようにしてください。
4.まとめ
日本中の至る所で見かけるハチですので、どんな人でも被害に遭う可能性があります。殺虫剤を噴射することで駆除することもできますが、刺されると命を落とすこともある危険な虫ですので無理は禁物です。
大きいハチの巣の場合はもちろん、高いところや狭いところに巣を作られた場合、まだ小さくても安全に駆除することが難しいと思われる場合は、無理せず専門の業者に依頼することをオススメします。しっかりと駆除した上で、再発防止策もしてもらうと安心ですよ。
